開催案内
2025年10月27日
【第117回 国際人事部会】アジア現地法人の企業価値向上について(インドネシア)
企業の持続的発展を遂げるうえで、海外での生産、販売など事業拡大は必要不可欠であり、その基盤である海外現地法人の運営が成功の鍵を握っていると言っても過言ではありません。
その現地法人には、人材や管理体制など経営基盤を盤石として企業価値を高めることが求められます。
企業の持続的発展を遂げるうえで、海外での生産、販売など事業拡大は必要不可欠であり、その基盤である海外現地法人の運営が成功の鍵を握っていると言っても過言ではありません。その現地法人には、人材や管理体制など経営基盤を盤石として企業価値を高めることが求められます。
日外協が23年1月に日外協会員を対象として行った「経営のグローバル化に関するアンケート調査」結果のなかで、グローバル経営体制の最大の課題として最も多く挙げられたのは、「グローバル人材の育成」と「海外現法のガバナンス」の二点でした。
現地法人人材の活用(現地化)の観点では、現状の「日本人中心」の運営体制を「現地人材中心」に移管したいが、なかなか進まない。また、4割の会社が「不正事案があった」と回答する一方で、管理体制を構築している会社は3割と対応の遅れが見られました。
そこで今回の国際人事部会では、昨年11月に開催したベトナム編に続く第3回として、現地法人の経営基盤である「ガバナンス(リスク管理)」「労使関係」、そして「人材育成」の三点について、その実態と対応の視点についてインドネシアで活躍しておられる専門家を招いて皆さんと考えたいと思います。
「ガバナンス」面では、社内外のリスクの実態とその対応の注意点、並びに管理体制の在り方について学びます。「労務管理」面では、労使関係のリスクと良好な関係作りについて学び、最後に、「人材育成」については、人材の定着と成長のための人事マネジメント体制ついてのポイントを考えます。
今回の講師は、25年5月に改訂発行した「海外派遣者ハンドブックインドネシア編」の著者であり、インドネシアにおいて第一線で長年活動しておられる方々です。
在インドネシア海外現地法人が抱える諸課題の解決を通じて現法の企業価値の棄損を避け、高めることができるかについて企業の事例を交えて解説していただきます。
皆様奮ってご参加ください。
講演会詳細
- 【日 時】
- 2025年10月27日(月)15:00~17:00(日本時間)
- 13:00~15:00(インドネシア時間)
- 【会 場】
- ZOOMウェビナー オンライン
- 【プログラム・講師・講演要旨】
- ■事務局連絡 15:00~15:05(日本時間)/ 13:00~13:05(インドネシア時間)
- ■第一部 15:05~15:40(日本時間)/ 13:05~13:40(インドネシア時間)
□演 題 「インドネシアにおけるコンプライアンスへの対応」
□講 師 パートナー弁護士 池田 孝宏 氏
アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国共同事業ジャカルタオフィス
□要 旨
企業にとってコンプライアンス(法令遵守)が重要な理由は、企業価値の向上、当局からの罰則や行政処分を含む法的リスクの回避等、多岐に亘る。しかし、インドネシアの法令は日本とは異なるものも多く、また、インドネシアと日本は文化、風習、モラル、常識など多くの点で差異があり、インドネシアの現地法人が完全にコンプライアンスを遵守しつつ事業運営を支障なく行っていくのは容易なことではない。そのような中で、コンプライアンス違反が生じる要因を把握し、最善の予防体制を構築できるよう検討する必要がある。また、実際にコンプライアンス違反が発生してしまった場合にどのように対処すべきか、実際の事例を基に解説する。
□内 容
・コンプライアンスの重要性
・インドネシアの現地法人が直面する課題とそれへの実務的対応

- ■第二部 15:40~16:15(日本時間) / 13:40~14:15(インドネシア時間)
□演 題 「快適な職場環境を構築するために」
□講 師 高岡 結貴 氏
PT Forum AMYN President Director
□要 旨
快適な職場環境はところ変われば形も変わる。日本での「快適な職場環境」は必ずしもインドネシア社員にあてはまるとは限らない。
そんな中で会社全体からみてほどよい職場環境がどんなものかを確認、構築し、就業効果を高めていくことは会社の基礎となる大切な事項であるにも関わらず、対応していない会社が多いようだ。
人事労務側面から「あるべき」と言われるシステムやスタンダードを策定することのみに集中して適用やその結果を確認しないケースもあれば、グローバルを盾に本社の対応をそのまま適用する場合も少なくない。
本講演ではインドネシアに特化はするが、社員、労働組合等を通じた、 適した職場環境の探り方、作り方を紐解いていく。
□内 容
1.社員の望む職場像の確認
2.構築すべき職場像案の策定
3.快適な職場環境の構築手段

■第三部 16:15~16:50(日本時間) / 14:15~14:50(インドネシア時間)
□演 題 「人材マネジメント – 人材が定着し成長する施策と体制をつくる」
□講 師 森 智和 氏
PERSOL CONSULTING INDONESIA パートナー
□要 旨
日本企業による海外進出から40年以上を経た現在、人材高度化と競争環境の変化を背に、現地法人が直面する人材マネジメントの課題を整理する。
採用・定着・育成・現地化の観点から、制度設計や処遇、キャリア形成を含む対応策を検討し、現地市場での人材競争力を維持・強化するための施策と体制づくりの方向性を提示する。
□内 容
●現地人材の採用・定着の課題と対応
●日本企業としての人材育成と、やるべきことは何か(制度、処遇、キャリア設計)

■Q&A 16:50~17:00/ 14:50~15:00(インドネシア時間)
- 【参 加】
- 日外協会員企業会員
- ジャカルタジャパンJJC会員
- 【定 員】
- オンライン200名(定員にもれた場合のみ事務局より連絡いたします)
- 【詳細・お申込み】
- 下記お申し込みボタンをクリックし、10月 17日(金)までにお申し込みください。お申し込みされた方に、3日前をめどに受講用URLとパスコードをメールにてご連絡いたします。
※インドネシアを含む東南アジアの事業担当、本社国際人事担当、および現地法人の経営層、 管理、人事担当の駐在員各位にご転送いただき、広く皆様にご参加いただけるようお取り計らいをよろしくお願い申し上げます。
※本講演をオンラインで参加される方は事前に次のURLで接続テストを行ったうえでお申し込みください。
https://zoom.us/test
- 【お問い合わせ先】
- 日本在外企業協会 国際人事センター
- 坂本(sakamoto-f@joea.or.jp)
- 伊東(ito-k@joea.or.jp)
お申込み後、受付確認の自動返信メールが届かない場合は、お申込みが正常に届いていない可能性がありますので、事務局までお問い合わせください。